ほうれい線に対するお悩みに対してグロースファクター注射が効果的ということはご存知でしょうか?
この記事では、ほうれい線に対するグロースファクター注入療法のリスクと副作用について解説しています。
グロースファクター治療を受ける前にに最も気になることは、リスクや副作用の問題だと思いますので、詳しくご説明します。
グロースファクター注射を検討中の方ぜひご一読ください。
目次
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>
腫れ
薬液の注入によるほうれい線が薄くなる程度の腫れが生じます。
腫れが1週間~数か月程度出ることもありますが、実際はほとんど周りからわからない程度のことがほとんどです。(むくみやすいかなどの体質によります。)
内出血
グロースファクターに限らず、注射を打つと内出血のリスクがあります。
なかには全く出血しない方もいらっしゃいますが、出血した場合は注射部位に点状に出ます。
内出血が続く期間は通常、数日から10日程度(場合により2週間程度)です。
しかし出血しやすい人、出血が止まりにくい人などは長引く傾向があります。(最長数ヶ月)
内出血の部分は化粧で隠すことができます(化粧は施術後1時間後から可能)。
血腫(血のかたまりのこぶ)
血液をさらさらにする薬を処方されている方や体質的に出血しやすい方は、非常にまれですが血腫(血のかたまりのこぶ・ふくらみ)ができることがあります。
血液は時間の経過とともに、通常1~2週間程度で自然に吸収されますが、しこりが完全に消えるまで数ヶ月かかることがあります。
注射部位の不快感や軽い痛み
注射部位の不快感や軽い痛みは正常の反応で、注射後1~2週間続くことがあります。
鋭い痛みというよりは触れたときの鈍痛を感じる方がいます。
痛みが2~3ヶ月続く
非常にごくまれに、注射針が神経を傷つけ、2~3ヶ月間痛みが続くことがあります。
しかし、ほとんどの人は数週間後に神経が再生され、改善が見られます。
複数回の注射が必要となる可能性
基本的に1回の注射で、長期間の効果が出ます。
しかし、元々シワが深かったり、頬の脂肪が厚めの方は効果が物足りなく感じる傾向があります。
そのため、個人差があり、人によっては希望する効果を得るために複数回の注射が必要な場合があります。
通常は、追加するとしても1回程度です。
追加は半年待っていただいてからになります。
見た目の変化が乏しいと感じる可能性
浅いシワの方は、深いシワの方ほど見た目の変化を実感しにくいかもしれません。
しかし、そのような場合でも、笑ったときにできるシワは改善され、笑いジワの部分のコラーゲンが増えることで、そのシワの進行を防ぐ効果が期待できます。
注入部位によって効果に差が出る可能性
注入した部分と注入していない部分の効果の強さに差(ムラ)が出ることがあります。
しかしグロースファクターの注射は、ヒアルロン酸や脂肪注入のように皮下組織をふっくらさせるのではなく、液体成分を注入することで肌のハリやツヤを出すため、そのリスクは比較的少ないと言えます。
しこりになるリスク
ジェル状のヒアルロン酸や脂肪を注入した場合、しこりになるリスクがあります。
特に、一箇所に大量の脂肪やヒアルロン酸を注入するときに、しこりになるリスクが高くなります。
しかし、当院のグロースファクター注射の場合は、ほとんどしこりのリスクはありません。
グロースファクターはもともと液体成分でサラサラしており、周囲になじみやすいからです。
ご参考までに、他院で行われている細胞成長因子にPRPを混ぜて行う注射の場合、コーラーゲンが増殖し過ぎてしまうことでしこりになるという報告が出ています。
しかし当院では、上記のように薬剤を混ぜて行うしこりや腫れが残るような治療は行っておりません。
一般的には、コラーゲンが増えすぎてしこりになった場合は、ケナコルト注射(ステロイド)によりコラーゲンを減らす治療を行います。
しかし、当院でこれまでそのような修正治療を必要としたことはありません。
その他、ごくまれに、施術後の腫れや、もともとほうれい線付近にあった表情ジワがしこりと勘違いされるケースもあります。
また、ほうれい線の内側や外側に元々あった膨らみ(たるみ、筋肉、脂肪が原因)がある場合は、それが残ります。
そのような症状がおありの場合は、カウンセリングの際に、丁寧に事前に説明させていただきますので、ご安心下さい。
左右差を感じる可能性
人間の身体はもともと左右非対称です。
最初から、ほうれい線に左右差があります。
ほうれい線に関しては、できるだけ左右差を少なくするような量を注入するようにしています。
しかし、場合によっては左右差が残ってしまうこともあります。
また、まれに左右差が強調されたり、逆になる可能性もあります(深いシワが改善され、浅いシワが深く見える場合など)。
感染症
徹底的な消毒を行った上で施術を行っても、注射という性質上、感染のリスクは常に存在します。
このリスクは、免疫力が低下している人ほど高くなります。
感染症に対する治療には、通常、抗生物質が含まれます。
アレルギー
グロースファクター治療を検討されている方は、グロースファクター自体にアレルギーが出る可能性があるのかどうか、気になるところではないでしょうか。
グロースファクターは薬剤である以上どうしてもアレルギーのリスクはあります。
ですが、グロースファクターは元々皮膚にあるタンパク質ですので、その可能性は極めて低いと言えます。
可能性は非常に低いですが、施術の際に使用する麻酔クリームや消毒液で肌荒れを起こす可能性はあります。
麻酔やアルコールにアレルギーをお持ちの方は、事前にお申し出ください。
まとめ
すべての医療行為には、メリットだけでなく、リスクや副作用もあります。
不安なことや相談したいことがあれば、当院では無料カウンセリングを実施しています。
どうぞお気軽にご相談ください。