
「バッカルファット除去で小顔にしたいけど、デメリットがないか心配・・・」
そう思われているのではないでしょうか?
バッカルファット除去は、口の中から脂肪を摘出して、フェイスラインの改善や小顔にする効果がある比較的簡単な部類の手術です。
しかし、実は、安易に行うと、将来皮膚の弾力が低下した時に、口元のたるみが悪化するなどのリスクがあります。
したがって、手術するべきかどうかは、慎重に判断する必要があります。
ここでは、バッカルファット除去のメリット・デメリット、施術後の経過やリスク、他の施術との違いについて詳しく解説いたします。
正しい知識を得ることで、後で後悔することがないように正しい選択を行う一助になれば幸いです。
目次
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
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1.バッカルファット除去のメリットは短時間で終わり、傷跡も目立たない
バッカルファット除去は、美容外科の中でも比較的シンプルな施術のひとつです。
1-1.施術時間は短く、日常復帰しやすい
手術時間は短く、ダウンタイムも比較的短いのが特徴です。
1-2.口内切開だからキズ跡が外から見えにくい
手術は、口内切開で行われるため、傷跡が外見で目立たないのが特徴です。
2.バッカルファット除去には腫れやリスクがあるため注意が必要
どのような美容医療でも、メリットがある一方でリスクや副作用が存在します。
バッカルファット除去も例外ではなく、代表的なリスクや注意点について解説します。
2-1.術後は腫れや内出血が起こることがある
施術後、数日間は腫れや内出血が起こることがあります。
2-2.感染症のリスクもゼロではない
他の外科手術と同様に、感染症のリスクがあります。
2-3.仕上がりには個人差があるため期待値調整が重要
効果には個人差があり、必ずしも全ての方に同じ効果が得られるとは限りません。
2-4.まれに神経損傷のリスクがある
まれに、顔面神経を損傷するリスクがあります。
2-5.施術費用はクリニックにより異なる
施術費用は、クリニックによって異なりますが、おおよそ一般的な価格としては20〜35万円程度です。
3.バッカルファット除去が適している方
バッカルファット除去は、誰にでも効果がある施術ではありません。
頬の脂肪のつき方や年齢、皮膚の弾力などによって、向き・不向きがあります。
3-1.フェイスラインの脂肪やたるみが気になる方
バッカルファット除去は、頬の脂肪減少により、フェイスラインをシャープに見せる効果も期待できます。
特に、糸リフトやHIFU、ヒアルロン酸注入、ボトックスなどの他の治療で満足できなかった方にとって、有効な選択肢となることがあります。
フェイスラインのたるみがコンプレックスで、見た目の印象を変えたいと強く望む方にとっては、改善効果を実感しやすく、満足度も高い傾向にあります。
3-2.皮膚の弾力がある比較的若い方
皮膚の弾力がある方が、より自然で美しい仕上がりにつながりやすいです。
加齢による皮膚のたるみが著しい場合は、他の施術との併用が必要となる場合もあります。
逆に、皮膚の弾力低下が著しい場合は、たるみが目立つリスクもあります。
4.バッカルファット除去に向いていない方
見た目の変化を期待してバッカルファット除去を検討する方は多いですが、中には注意が必要なケースもあります。
頬の脂肪が少ない方や、皮膚のたるみが強い方は、逆効果になる可能性もあるため慎重な判断が求められます。
4-1.頬の脂肪が少ない方は効果が出にくい
元々頬の脂肪が少ない場合、効果が期待できない可能性があります。
4-2.皮膚のたるみが強い方は併用治療が必要な場合もある
皮膚のたるみが強い場合、バッカルファット除去だけでは十分な効果が得られない可能性があり、糸リフトなどの併用が必要となる場合があります。
4-3.過剰な期待を持っていると後悔につながる可能性がある
全ての方に同じ効果が得られるとは限りません。施術を受ける前に、医師と十分に相談し、現実的な期待値を持つことが大切です。
4-4.出血しやすい体質の方は内出血リスクに注意
内出血のリスクが高いため、注意が必要です。
4-5.妊娠中・授乳中の方は施術を控えるべき
ホルモンバランスの変化の影響や、薬剤の使用制限などから、施術は避けることが望ましいです。
5.バッカルファット除去は顔の印象をスッキリさせる効果がある
バッカルファット除去は、フェイスラインのもたつきや頬のふくらみが気になる方にとって、顔全体をすっきり見せる効果が期待できる施術です。
5-1.頬の外側のふくらみやたるみを改善できる
バッカルファット除去手術は、頬の脂肪を取り除くことで、顔の外側のたるみやフェイスラインを改善することを目指す施術です。
5-2.フェイスラインがシャープに見える
頬の脂肪が減少することで、シャープで若々しいフェイスラインになります。
5-3.小顔効果が得られる
バッカルファット除去は、顔全体の印象を小さく見せる効果も期待できます。
6.術後は腫れのピークと回復の流れ
施術後の経過をあらかじめ知っておくことで、不安や焦りを軽減し、落ち着いて回復を迎えることができます。
6-1.術直後は腫れや内出血が出るが数日で落ち着く
一般的な経過としては、術直後に腫れや内出血、痛みを感じる場合があります。
これは、手術による組織の損傷が原因です。
程度には個人差がありますが、通常数日間でピークを迎え、徐々に軽快していきます。
6-2. 1週間で社会復帰可能、1ヶ月で効果が見えてくる
多くの場合、1週間程度で腫れは目立たなくなり、日常生活への支障は少なくなります。
しかし、個人差があり、中には2週間程度腫れが持続する場合もあります。
完全に元の状態に戻るまでには数ヶ月かかる場合もあります。
術後1ヶ月後には、腫れや内出血はほとんど消失し、フェイスラインがすっきりしてきます。
ほうれい線の改善効果も、この頃から実感できる方が多いです。
効果の現れ方には個人差があり、すぐに劇的な変化が現れるとは限りません。
3ヶ月以降は、より自然な状態になり、効果が安定し、術前と術後の比較写真を見て、その変化を客観的に評価できるようになることが多いです。
6-3.バッカルファット除去後は将来的にたるみや老け見えリスクもある
バッカルファットを除去することで、頬の脂肪が減りフェイスラインがすっきりする一方で、将来的に皮膚のたるみが目立ちやすくなるリスクがあります。
特に、加齢とともに皮膚の弾力が低下してくると、脂肪を除去した部分が支えを失い、凹みやシワ、老けた印象を与えてしまうこともあります。
施術直後は若返ったような印象になる場合でも、数年後に後悔する方も一部存在するのは事実です。
このため、皮膚の状態や年齢、将来的な肌の変化まで含めて、医師と十分に相談したうえで判断することが大切です。
6-4.術後の過ごし方を守ることで仕上がりが大きく左右される
術後数日は、激しい運動や飲酒を避け、安静を保つことが重要です。
術後のケア方法をしっかり守ることで、ダウンタイムを軽減することができます。
7.バッカルファット除去後も加齢で再変化する可能性がある
年齢を重ねるにつれて、頬の皮膚は弾力を失い、脂肪が蓄積すると下垂してしまう可能性があります。
バッカルファット除去によって一時的に顔の輪郭はシャープになりますが、数年後には加齢に伴う新たなたるみが出てくることもあります。
バッカルファット除去は、一度の施術で永続的な若返りを期待するのではなく、長期的なメンテナンスの一環として考えることが重要です。
8.よくある質問:事前に確認すべき重要ポイント
8-1.バッカルファット除去は、誰でも効果があるのでしょうか?
バッカルファット除去は、頬の脂肪が多い方、頬のたるみが気になる方に効果的です。
しかし、ほうれい線の原因が脂肪の蓄積だけでなく、皮膚のたるみや骨格、表情筋の衰えなど、複合的な要因による場合もあります。
そのため、ほうれい線の改善という点においては、全員に効果があるとは限りません。
8-2.バッカルファット除去の費用はどのくらいかかりますか?
バッカルファット除去の費用は、クリニックによって異なります。
8-3.バッカルファット除去でほうれい線は改善しますか?
実は、バッカルファットを除去すると、頬外側がすっきりしたとしても、ほうれい線が悪化するリスクがゼロではありません。
少なくとも将来的に、口元のシワやたるみで困ることになりかねません。
バッカルファットを安易に取り除いてしまうと、頬のボリュームが失われ、むしろ老けた印象になってしまうこともありますので注意が必要です。
9.まとめ:リスクと効果を正しく理解して選択を
バッカルファット除去は、頬の脂肪を減らすことで、フェイスラインの改善や小顔効果が期待できる施術です。
しかし、すべての人に適しているわけではなく、術後のリスクやダウンタイム、個人差による仕上がりの違いなどを慎重に考慮する必要があります。
特に、バッカルファットが少ない方や皮膚のたるみが強い方は、施術の効果が限定的になる可能性があるため、他の美容施術との比較検討が重要です。
また、バッカルファットを除去することで頬がこけた印象になり、逆に老けて見えてしまうケースもあるため、適応の見極めが重要です。
本記事では、バッカルファット除去のメリット・デメリット、施術後の経過やリスク、他の施術との違いについて詳しく解説しました。
バッカルファット除去を検討されている方は、自身の状態に合った最適な選択をするために、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。