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ボトックスの効きが弱くなったと感じたら抗体の可能性あり!?

ボトックス治療を受けたことのある方はボトックスの「抗体産生」について一度は聞いたことがあると思います。

トックスは美容医療分野で頻繁に使われていますが、一部の人々では、その効果が時間と共に減少することが起こります。

その理由の一つが「抗体産生」です。この記事では、ボトックス治療における抗体産生のメカニズムについて、また抗体産生を予防する方法を詳しく説明します。

ボトックス治療検討中の方はもちろん今現在ボトックス治療をしている方、ぜひご一読ください

著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長 
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>

 

ボトックスと抗体産生のメカニズム

ボトックスは、もともとはボツリヌス菌から得られるボツリヌス毒素です。

しかし、これが体内に注入されると、体の免疫システムはこれをを「抗原」と認識します。

この抗原に対して中和抗体という抗体ができてしまう可能性があります。

抗体とは、体の免疫システムがウイルスなどの感染源と戦うために産生するタンパク質です。

これらの抗体は、ボトックスに反応することで、ボトックスを無効化し、体から排除する機能があります。

この機能により、体の中でボトックスを攻撃してしまいボトックスが効かなくなるという問題が発生します。

抗体産生が問題となる理由

ボトックス治療の効果が薄れる一つの原因が、この抗体の産生です。

ボトックスに対する抗体が生成されると、注入したボトックスは抗体によって無効化され、その結果としてボトックスの作用が失われます。

繰り返されると、ボトックス治療の効果は次第に薄れ、最終的には全く効かなくなる可能性があります。

抗体産生のリスク因子

大量投与とボトックス抗体産生

ボトックスの大量投与は、抗体産生のリスクを増加させる可能性があります。 これは、体の免疫システムが一度に大量のボトックス分子に反応することで、抗体の生産を刺激するからです。

ボトックスの投与量は、治療効果の維持をしつつ抗体産生のリスクを考慮して慎重に投与します。

特に、ふくらはぎや二の腕のボトックスなどの大量投与の場合は注意する必要があります。

頻回投与とボトックス抗体産生

ボトックスの頻繁な投与も抗体産生のリスクを増加させると考えられています。

ボトックスが頻繁に体内に注入されると、免疫システムは継続的に抗体を生産しようとします。

そのため、どの部位でもボトックス投与は最低3か月は開けることが必須です。

ボトックスの抗体産生の治療

ボトックスに対する抗体が生成されてしまった場合、その抗体を除去する直接的な方法は今のところにありません。

製剤の切り替えや、異なるボツリヌス菌タイプを使用することが考えられます。

ボトックス抗体産生の予防

一方、抗体産生を予防するためには、ボトックスの適切な使用が重要となります。具体的には、以下の点を考慮することが求められます。

適切な投与量

抗体産生のリスクを考慮して、必要な最適なボトックス量を投与します。

適切な投与間隔

 ボトックスの頻回投与は抗体産生のリスクを増加させます。そのため、必ず3か月は開けて適切な投与間隔を確保することが重要です。

まとめ

ボトックス治療をしていくなかで、同様の部位に同様の医師から投与されたのに以前より効きが悪くなる場合があるかもしれません。

その場合は抗体産生のリスクを考慮し、担当医にご相談ください。

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