
当院で行ったグロースファクターによるほうれい線治療の1年後の経過をご紹介します。
ちなみに、グロースファクターは、半年くらいかけて徐々に仕上がっていきます。
ヒアルロン酸のような即効性はありません。
しかし、一度改善した状態が、10年以上維持されることも期待できます。
では、経過を見ていきましょう。
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>
治療前、お悩み
40代女性の症例です。
40代に入り、やや体重が落ちたことと加齢による皮膚にたるみによりほうれい線が気になり出したとのことです。
右はたるみによる線の深いほうれい線、左はすでに刻まれている線の強いほうれい線が存在します。
また、骨格により深く刻まれているタイプのほうれい線です。
鼻の横付近が少し低めになっています。
このように、お顔の中央部がくぼんでいると、鼻横のくぼみが目立ちやすくなります。
さらに、よく見ると、鼻の横付近に茶色い色があると思います。
これによりシワが濃く見えていることが考えられます。
この方は効果の持続性、安全面などからグロースファクターによるほうれい線治療を選択されました。
治療1年後
ほうれい線周りにハリが出て、気になっていたほうれい線が改善しています。
また、皮膚のハリ感があります。
鼻横のくぼみもあまり気にならない感じになっています。
違いとしてはわずかですが、かなり印象が違うと思います。
1年後に急によくなったわけではなく、半年くらいかけて改善していき、その後はずっとキープされるのがポイントです。
ですから、一度治療したらその後は何もしなくてもいい状態のままが続くのがグロースファクターのメリットです。
治療前と治療1年後の比較
治療前と治療1年後を比較してみましょう。
左右差のあったほうれい線が改善していますね。
治療前と治療1年後の比較(笑顔)
笑うとぐっと深くなるほうれい線が自然に改善されています。
元々下の方は、真顔ではシワはありませんでした。
しかし、笑った時のシワは治療前はかなり深かったのです。
このように頬の皮下脂肪が多い場合、真顔ではシワはあまり目立たないこともあります。
ただし、体重が急に減ったりするとシワが深くなることがあります。
また、真顔では目立たなくても、この方のように動かした時は割と深いシワが出ることがあります。
ヒアルロン酸では、笑った時のシワは残りやすいです。
これは、ヒアルロン酸では、根本的な肌質は変化しないため、動きには弱いからです。
かと言って、ヒアルロン酸と入れすぎたり、繰り返し入れすぎると、以下のようなリスク・危険性があります。
ヒアルロン酸を打ちすぎるとどうなる?-顔に与える影響と治療法-
ヒアルロン酸注射で起こる皮膚壊死について美容皮膚科医が解説
治療前と治療1年後の比較(右側面から)
最後に至近距離でのほうれい線を比べてみましょう。
すでに刻まれてしまったほうれい線がしっかり改善し、また鼻翼基部の凹みも改善していますね。
ただし、色はどうしてもグロースファクターでは改善しません。
そのため、色を改善させるには、別の治療が必要です。
ちなみに、色が鼻横やほうれい線付近にあると、暗い場所でくぼんで見えやすいですので、注意が必要です。
その件については、以下の記事で詳しく書いていますので、よかったらご覧ください。
暗い場所で見たらほうれい線が深く見える3つの原因について解説
この患者様にも、「今まで気になっていたほうれい線が改善して嬉しい」「施術して本当に良かった」と満足いただけました。
グロースファクターによるほうれい線治療では、長年気になっていたほうれい線を改善することができます。
ほうれい線にお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。