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長いほうれい線には3つの要因|ほうれい線専門医師が徹底解説

鏡で顔を見るたび、「ほうれい線が長いせいで老け見えるのが気になる」
と悩んでいませんか?
「加齢によるシワ・たるみが増えてきたことにショックを受け、なんとかケアしたい」
「コストをかけすぎず、日常的に取り組める対策を探したい」
長く伸びたほうれい線を前に、悩みは尽きないと思います。

そのそも「ほうれい線が長くなる原因」は何でしょうか?
実は、ほうれい線の長さの原因は加齢だけではなく、骨格や生活習慣、ストレスなども大きく影響しています。
また、「美容施術に興味があっても、費用やリスクが不安で一歩を踏み出せない」という方もいるかもしれませんが、実は非常にコスパよく長いほうれい線を改善する方法もこの記事ではご紹介いたします。

この記事では、ほうれい線の長さについて、その原因と改善方法、自宅で気軽に始められるケア方法について詳しく解説します。
効率よく若々しい見た目を取り戻し、自信を持つきっかけになれば幸いです。

目次

著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長 
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>

長いほうれい線ができる3つの原因

加齢とともにほうれい線が長くなっていくと、老け見えや疲れた印象を与えてしまう原因にもなります。

では、なぜほうれい線は長くなってしまうのでしょうか?

大きく分けて、3つの要因が考えられます。

この3つの要因が複雑に絡み合い、ほうれい線の長さに影響を与えています。

肌のたるみ

年齢を重ねると、肌の弾力やハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少します。

これにより、肌が重力に負けてたるみ、ほうれい線が長くなります。

特に、頬の脂肪が下がると、ほうれい線をより深く、長く見せてしまいます。

表情筋の衰え

顔の表情を作る表情筋も、加齢とともに衰えていきます。

表情筋が衰えると、皮膚を支える力が弱まり、たるみが助長されます。

これもほうれい線を長くする原因の一つです。

骨格

骨格によりほうれい線がそもそも出来やすい方もいます。

また、加齢とともに、顔の骨も少しずつ萎縮しています。

頬骨や上顎骨が萎縮することで、たるみが発生しやすくなります。

骨格が原因の場合には、若くてもほうれい線が刻まれた状態の方もいます。

ほうれい線が長くなってしまったり、マリオネットラインができる人もいます。

 長いほうれい線の見分け方のポイント

自分のほうれい線が長いのか、それとも平均的なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

長いほうれい線の見分け方について、具体的なポイントを3つご紹介します。

このポイントを参考に、ご自身のほうれい線の状態をチェックしてみてください。

もちろん、個人差がありますので、あくまでも目安として考えてください。

 口角の位置との関係

リラックスした状態で鏡を見て、口角とほうれい線の位置を確認してみましょう。

ほうれい線が口角よりも明らかに下まで伸びている場合は、「長い」ほうれい線と判断できます。

理想的には、ほうれい線は口角よりも上に位置していることが望ましいです。

小鼻の横の深さ

ほうれい線の長さに加えて、小鼻の横の溝の深さもチェックしてみましょう。

小鼻の横の溝が深く刻まれている場合、ほうれい線が長く見えている可能性があります。

えぐれるように溝が深く入り込んでいる場合は要注意です。

 正面と横顔の両方で確認する

ほうれい線は、正面だけでなく横顔からも確認することが重要です。

横から見た時に、頬の脂肪が下垂してほうれい線が深く刻まれている場合は、「長い」ほうれい線です。

正面では分かりづらくても、横顔で確認することで判断できる場合もあります。

逆に、ほうれい線が短い場合は、ほうれい線の下の方が溝にはなっていないことが多いです。

長いほうれい線で悩む方のよくある誤解

ほうれい線は誰にでもできるものですが、その深さや長さは人それぞれです。

そのため、長いほうれい線でお悩みの方は、以下のようなことを思われることがあるかもしれません。

加齢だけが原因?

ほうれい線は加齢だけが原因ではありません。

若い方でもほうれい線が深い人もいます。

スキンケアで完全に消せる?

適切なケアを行うことで、ほうれい線の悪化を防いだり、目立ちにくくすることは可能です。

ただ、残念ながら、スキンケアだけでほうれい線を完全に消すことは難しいです。

美容医療は高額で怖い?

近年では比較的安価でダウンタイムの少ない施術も増えてきています。

当院では、料金表で金額を明示していますのでご参考にしてください。

施術内容や施術に対するご不安は、医師とのカウンセリングで事前に相談しましょう。

また、施術方法を選択する際には、1回あたりの料金だけでなく、その効果の持続期間も含めて、結果的にどの選択肢がお財布と自分のお肌に優しいのかを検討してみましょう。

参考に、当院で調べた、「各治療で10年間ほうれい線を維持した場合の1年あたりの各治療費」は以下の通りとなりました。

1年あたりの各治療別の維持費
ヒアルロン酸注入 約8万円
グロースファクター注入  約3万円
HIFU(ハイフ) 約14万円
ボトックス 約6万円
糸リフト 約20万円

 肌のたるみ・加齢による影響でほうれい線が長くなる?

30代後半から40代になると、コラーゲンやエラスチンの減少が加速し、ほうれい線の長さや深さが顕著になる傾向があります。

また、加齢と共に皮下脂肪も減少するため、肌のハリが失われ、ほうれい線がより深く、長く刻まれてしまう場合もあります。

 生活習慣・表情クセ・遺伝的要素でほうれい線が長くなる?

普段何気なくしていることが、ほうれい線を作る原因になっていることもあります。

小さなことでも、毎日の積み重ねでは大きな差になります。

生活習慣

睡眠不足や栄養バランスの偏り、喫煙などは、肌のターンオーバーを乱し、コラーゲンやエラスチンの生成を阻害します。

その結果、肌の弾力が失われ、ほうれい線が目立ちやすくなります

紫外線

紫外線による光老化も肌のたるみに大きく影響します。

紫外線を浴び続けると、肌の弾力繊維が破壊され、シワやたるみの原因となります。

長年の紫外線ダメージの蓄積は、ほうれい線をより長く、深くしてしまう可能性があります。

そのため、日頃からUVケアを徹底することが、ほうれい線の予防・改善に繋がります。

表情のクセ

無意識に顔をしかめたり、頬杖をついたりするクセは、特定の表情筋を過剰に使い、ほうれい線を深く刻んでしまう可能性があります。

例えば、いつも同じ側で頬杖をつく人は、その側のほうれい線が長くなりやすい傾向があります。

さらに、口角を下げる表情をよくする人も、ほうれい線が長くなるリスクが高まります。

遺伝的要素

両親のどちらかがほうれい線が目立つ場合、子供も遺伝的にほうれい線が長くなりやすい体質を受け継いでいる可能性があります。

骨格や顔の筋肉のつき方、肌質なども遺伝によって左右されるため、ほうれい線の長さにも影響を与えます。

ホルモンバランス・ストレス要因でほうれい線が長くなる?

ほうれい線の長さに影響を与える要因として、ホルモンバランスの乱れとストレスも挙げられます。

ホルモンバランス

女性ホルモンのエストロゲンは、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンの生成を促進する働きがあります。

しかし、加齢や更年期に伴いエストロゲンの分泌量が減少すると、コラーゲンやエラスチンの生成も低下し、肌のたるみを引き起こしやすくなります。

その結果、ほうれい線が目立つようになるのです。

特に、40代後半から50代にかけての更年期は、エストロゲンの減少が顕著になるため、ほうれい線の悪化に注意が必要です。

ストレス

ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、血行が悪化しやすくなります。

血行不良は、肌細胞への栄養供給を阻害し、肌のターンオーバーを乱す原因となります。

その結果、肌の弾力が失われ、ほうれい線が目立つようになるのです。

さらに、ストレスは活性酸素を発生させ、肌の老化を促進する原因にもなります。

活性酸素は、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみを悪化させる働きがあります。

そのため、ストレスを溜め込まないよう、適度に運動したり、リラックスする時間を作るなど、ストレスマネジメントを心がけることが重要です。

年代別|長いほうれい線がある方症例写真

ほうれい線ができることはごく自然なことですが、気になり始める年齢は、それぞれの生活習慣や骨格などにより様々です。

30~40代女性の長いほうれい線

30~40代女性のほうれい線は、初期段階では浅く、笑った時に目立つ程度の場合が多いです。

しかし、徐々に深くなり、長さも目立ってくる傾向があります。

まだ肌の再生能力が比較的高いので、早めの対策が効果的です。

30〜40代の方の例

50〜60代女性の長いほうれい線

50~60代女性のほうれい線は、口角から顎にかけて深く刻まれ、影になりやすいのが特徴です。

さらに、マリオネットラインと呼ばれる口角から顎にかけて伸びるシワも出現し、老けた印象を強めてしまうケースも少なくありません。

50〜60代の方の例

男性の長いほうれい線

男性のほうれい線は、女性と比べて目立ちにくい傾向があります。

これは、男性ホルモンの影響で皮脂分泌が多く、肌の水分量が多いため、肌の弾力やハリが保たれやすいからです。

また、男性は女性に比べて化粧をする習慣が少ないため、肌への摩擦や刺激が少ないことも要因の一つです。

しかし、40代頃から徐々にほうれい線が深くなり、50代以降は長くなる傾向があります。

男性のほうれい線は、女性に比べて口角から顎にかけてのラインが直線的で、深く刻まれるのが特徴です。

男性の例

長いほうれい線ができている場合の治療法

ほうれい線が長くなることで、老けて見える、疲れて見えるといった印象を与えてしまうこともあります。

ほうれい線が深くなるのは自然な現象ではありますが、長いほうれい線に悩まれている方も少なくないでしょう。

グロースファクター注入

グロースファクター注入とは、加齢により失われたコラーゲンを再生する治療です。

ヒアルロン酸注入と比較すると、即効性はありませんが、長期にわたって効果が持続する治療です。

また、改善が難しいほうれい線も、改善することができます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸を注射で直接ほうれい線に注入し、皮膚の内側からボリュームをアップさせ、ほうれい線を目立たなくします。

注入直後から効果を実感でき、ダウンタイムも少ないため、忙しい方にもおすすめです。

「長いほうれい線」についてのよくあるご質問

完全に長いほうれい線を消せるのか?

経験上、40~50代までの早めの時期であれば、グロースファクターでほぼきれいに治療できることが多いです。

ただし、シミなどがある場合、ほうれい線を完全に消えた状態にするのは難しいのが現状です。

また、ほうれい線は、加齢による皮膚のたるみや表情筋の衰え、皮下脂肪の減少など、複数の要因が複雑に絡み合って生じています。

そのため、一つの方法で完全に長いほうれい線を消すことは困難です。

ですが、グロースファクターの場合、放置するよりは治療した方が予防にもなります。

ほうれい線の長さと老け見えには関係性があるか?

ほうれい線が長いと、老けて見えます。

また、ほうれい線とマリオネットラインがつながることがあります。

他人と比較してほうれい線が長く不安がある。

たしかに他の人の口元にどうしても目が行ってしまいますよね。

ほうれい線が長くても、早めに適切に治療すれば、少なくとも今よりは良くすることができます。

勇気を出して一歩踏みだしてみてください。

もちろん、自宅でのケアで様子を見てもよいと思います。

ほうれい線に関連した他のエイジングサインにはどんなものがあるか?

笑った時、ほうれい線の横に縦にシワが出ることがあります。

長いほうれい線を改善することで、表情の暗さも改善するか?

ほうれい線がある場合とない場合とでは印象も変わります。

もしよろしければ、当院にお写真をお送りいただければ、治療後の印象の変化をシミュレーション画像としてお出しできます。

痛みや副作用などが不安です。苦痛を最小限にしながら効果を得たいですが、どのような方法がおすすめですか?

やはり長いほうれい線は、注射範囲が広くなります。

また、ほうれい線をヒアルロン酸で治療する場合、定期的な通院が必要となり、苦痛が増えます。

さらに、ヒアルロン酸注入では、失明皮膚壊死といったリスクがまれにあります。

そのため、当院ではグロースファクターを希望される方が多いです。

グロースファクターの施術では、注射をする前に、治療する部分に麻酔クリームを塗ります。(麻酔クリーム代も施術代に含まれております)

注射針は細いものを使用し、施術中の痛みを最小限に抑えます。

これまでグロースファクターの施術で痛くて施術が受けられなかったという患者様はいません。

長いほうれい線以外の部分とのバランスが心配です。そのようなことにも配慮してもらえますか?

はい。

当院では、お顔の特徴、骨格、バランスを見ながら、適切な治療をいたします。

まとめ

ほうれい線が長いかそうでないかは、ご自分でも判断することができますので、実際にご自身で確認してみてください。

ほうれい線が長くなる原因は、加齢のみならず、骨格や生活習慣、表情筋の衰え、紫外線、ストレスといった要素が影響しています。

ほうれい線は誰にでも現れる自然な現象ですが、適切な対策を取ることで悪化を防ぎ、若々しい印象を保つことが可能です。

ほうれい線の長さが気になる方やご自身での判断が難しい場合、施術を受けた場合のシミュレーションにご興味がある方は、当院にご相談ください。

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