
あなたは今、「本当にほうれい線って消えるの?」と悩んでいませんか?
あるいは、ネットで調べても、「薄くすることは可能」と書かれていて、「結局消えるの?消えないの?」ともどかしさを感じていませんか?
当院の経験では、完全に『消す』ということは難しいものの、原因に合わせた適切なアプローチをすれば、見た目年齢を大きく変化させ、ご満足いただけるくらいに消せることがほとんどです。
ただし、「ほうれい線が消えるのか」という問いに対して、医学的な観点からは「完全に痕跡がなくなるほどに消すのは困難」という回答になります。
この『消す』という観点で特に障壁となっているのが、①頬の厚み(脂肪)、②シミ・くすみ(暗い場所でシワが深く見える原因)の2点です。
本記事では、ほうれい線が消える・消えないの境界線、消える可能性のある条件、自宅でできるケア法、美容医療での具体的な改善例までご紹介します。
「自分のほうれい線は消せるのか?」その答えを探している方にとって、本記事が確かな判断材料になるはずです。
目次
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
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1.ほうれい線は本当に消えるのか?
「ほうれい線が消えるのか?」という疑問について、結論からお話しすると、「完全に消える」「見えなくなる」という意味では、難しいケースが多いです。
しかし、適切なケアによって、「割と目立たなくする」ことは十分可能です。
まず、「ほうれい線が完全に消えるのか」と「ほうれい線が薄くなるのか」は異なります。
現在の美容医療とスキンケアを組み合わせることで、“実質的に消えた”ような印象に近づけることは可能です。
この記事では「薄くなる」ことをゴールにせず、できる限り目立たなくする=“実質的に消えたように見える状態”を目指す方法を解説します。
2.写真で見る!ほうれい線が“実質消えた”実例と限界
実際に「目立たなくなった」「改善された」と感じるケースとはどのような状況なのか。
そして、その限界はどこにあるのか。
症例とともに医学的な観点から解説します。
2-1.【実例①】浅いほうれい線が消えたケース
例えば、比較的浅いほうれい線で、肌の弾力やハリにまだ余裕のある40代前半の患者さんであれば、目に見える程度の改善が期待できます。
2-2.【実例②】深いほうれい線が目立たなくなったケース
一方、深いしわや折れジワがある、50代後半以降の患者さんでは、ほうれい線の深さは浅くなるものの、完全にシワを見えない状態にすることは難しいことがわかるかと思います。
ただし、ほうれい線のシワや肌のたるみを改善することで、見た目上の若返りは十分に目指すことができます。
2-3.【実例③】非常に深いシワでも薄くなったケース
どんな治療でも限界はあります。
非常に深いしわや、皮膚のたるみが著しい場合、ほうれい線のシワが完全に「消える」と言える状態にすることは困難です。
また、加齢による皮膚組織の変化は、時間の経過とともに進行していくため、継続的なケアをすることが、維持のためには重要となります。
2-4.改善の限界と“消す”ための見極めポイント
これまでご紹介した実例を通して、「浅いほうれい線であれば、消すという表現に近いほどに目立たなくすることは十分に可能」であることがお分かりいただけたと思います。
ただし、「完全に痕跡がなくなる」という意味では、ほとんどの場合難しいのが実情です。
また、すべてのケースにおいて“完全に消える”結果が得られるわけではありません。
ここでは、改善が難しくなる傾向にある条件や、その見極め方についてお伝えします。
- 皮膚のたるみが顕著に進行している(50代後半〜)
- 深い折れジワがすでに定着している
- スキンケアや治療歴がほとんどない
- 表情筋の下垂が強く、骨格の影響が大きい
こうしたケースでは、「ほうれい線を完全に消す」よりも、「目立たせない工夫」や「シワの印象を薄くする」ことが現実的な目標になります。
「自分はどこまで改善できるのか?」を正しく判断するには、医師による診察を受け、肌の状態やしわの深さ、加齢の進行度などを総合的にチェックしてもらうことが大切です。
3.自宅ケアでほうれい線はどこまで消えるか
医療の力を借りず、できれば自分の力で…と思っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、自宅でできるシンプルなケア方法を中心に、手軽に始められる対策をまとめました。
ただし、自宅でのセルフケアは毎日行っても、効果を実感するまでには相当の期間がかかったり、または、進行を抑える程度で、改善は難しい場合が多いことは押さえておく必要があります。
3-1.年単位での継続が必要な表情筋トレーニングとマッサージ
表情筋の衰えがほうれい線の一因であるため、筋肉を鍛えることは一つの対策になります。
ただし、やり方を間違えると逆効果になる可能性があるため、正しい方法で無理なく行うことが重要です。
また、効果を実感するには、年単位での継続が不可欠になります。
マッサージについても同様で、過度な摩擦は肌への刺激となり、乾燥やそれによる小ジワ、色素沈着を招きます。
正しい方法、適度な力加減で行うのが理想です。
3-2.ほうれい線の元となる乾燥ジワに効果的な美容成分
乾燥ジワは放置すると、線の長いシワになってしまいます。
そのため、乾燥ジワを予防する効果が期待できる美容成分をいくつかご紹介します。
ヒアルロン酸
保湿といえばこれ、というほどの定番の成分ですよね。
肌の水分を保ち、ふっくらとハリ・弾力を与えてくれます。
乾燥によって深くなるほうれい線の予防にも効果的で、特に『高濃度ヒアルロン酸配合』や『ナノ化ヒアルロン酸配合』などの表記がある商品は要チェックです。
レチノール
少し上級者向けですが、コラーゲンの生成を助けるビタミンA誘導体です。
肌の代謝を促し、シワを内側から押し返すようなイメージで効果を発揮します。
ただし、刺激が強めなので、敏感肌の方はごく薄く、夜だけ使って様子を見てみるといいでしょう。
また、使用開始時は、日中の紫外線対策の徹底がとても大切です。
ペプチド
あまり聞きなれない成分かもしれませんが、実はコラーゲンやエラスチンを作り出す力をサポートする栄養素のような存在なのです。
『パルミトイルペンタペプチド-4』は、シワ改善の有用性が認められており、成分表示で見かけたら、ちょっと注目してみてください。
3-3.ほうれい線を薄くするために選ぶべき化粧品とは
「ほうれい線を消す効果が期待できる成分」を含んだ製品を選ぶことが大切です。
市販品は肌に優しい反面、効果実感まで時間がかかる傾向があります。より高濃度の有効成分が配合された専売品は、即効性や効果の高さが魅力です。
3-4.生活習慣によってほうれい線は変化するのか
実は、化粧品だけでなく、毎日の過ごし方も肌に大きく影響しています。
・良質な睡眠をとる
夜10時〜2時は”肌のゴールデンタイム”と言われるほど、再生力が高まる時間帯です。
寝る前にはスマホを見ない、照明を落とす、リラックスした入浴など、工夫してみてくださいね。
・栄養バランスのよい食事を心がける
タンパク質やビタミンC・Eは、ハリ肌を作る基本の栄養素です。
意識してとるようにすると、内側からのサポートになります。
・こまめな水分補給
1日1.5〜2Lの水分を摂りましょう。
2Lと聞くとハードルが高く感じますが、常温の水をボトルなどに入れておくと意識しやすくなります。
・ストレスをケアする
肌は、心の状態にすごく正直です。
無理に頑張りすぎず、深呼吸したり、瞑想したり、好きな香りを取り入れたり、ホッとする時間を少しでも作ることが、肌の健康にも繋がります。
4.美容皮膚科で消す方法と可能性
ここまで、ご自宅でできるほうれい線対策について様々な角度から解説してきました。
しかし、自宅でのケアは効果の実感が出来るまでの期間を長く必要としたり、または効果を実感できない場合もあります。
より短期間で、確実に効果的な改善を目指すのであれば、美容皮膚科での治療をお勧めします。
ここでは、当院で特に効果が高く、多くの患者様にご利用いただいている治療法の順に解説します。
4-1.1度の施術で数年の効果があるグロースファクター治療
グロースファクター治療とは、加齢に伴い失われたコラーゲンを作る線維芽細胞を活性化させるための治療です。
線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンの生成を促進させ、ほうれい線のシワの改善はもちろん、肌のハリや弾力が戻り、小ジワや毛穴の改善も図ることができます。
効果が高く、また最も長く維持できることからコスパもいいため、当院でおすすめしている治療法になります。
ほうれい線のシワを皮膚の下からふっくらとさせる治療ではなく、グロースファクターを注入することで、コラーゲンの生成が促進され、ご自身の身体の一部として定着します
そのため、注入直後は効果が実感しづらいですが、お身体の一部となったあとは、すぐに吸収されたり、分解されることはないため、効果が長く持続します。(老化による自然な消失はあります)
施術費用は18万円(税込)で、ほとんどの方が1回の治療で終了していますが、ほうれい線の状態によっては2回目の注入が必要になる場合もございます。
2回目の治療は9万円(税込)で行っております。
4-2.注入直後から効果が現れるヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸を注入することで、皮膚にボリュームを与え、保水力を改善させることで、ほうれい線を目立たなくすることができます。
ほうれい線を根本的に改善したい場合には、グロースファクター治療の方がおすすめですが、効果の即効性を求める場合にはヒアルロン酸注射がおすすめです。
ほうれい線へのヒアルロン酸注入は、注入直後が最も効果が現れ、その後は徐々に吸収・分解されていきます。
そのため、1年〜1年半ごとの定期的な注入が必要になる施術です。
当院での施術費用は、1ccあたり8万円(税込)です。
4-3.表情ジワには効果があるボトックス注射
ボトックスとは、筋肉の動きを抑制し、表情ジワを改善する治療です。
ほうれい線治療に対するボトックスはあまり一般的ではありませんが、口角を下げるための「口角下制筋」に注入し、口角を下げる働きを弱めたりします。
そのため、笑顔を作った時に現れるほうれい線の改善には役立ちますが、無表情の時にあるほうれい線を改善することはできません。
また、必要のない場合にボトックス治療をしてしまうと、笑顔が不自然になってしまうなどのデメリットも存在します。
当院での注入費用は、1部位あたり2.2万円(税込)ですが、3〜4ヶ月ほどで効果が薄れていきます。
5.年齢別・タイプ別のほうれい線を消すための戦略
ほうれい線は、年齢だけでなく、肌質や生活習慣によっても目立ち方が変わってきます。
「同じ歳なのに、なぜあの人はほうれい線がないの?」と感じたことがある方もいるかもしれません。
ここでは、30代〜50代のそれぞれのステージに合わせたケアのヒントをご紹介します。
5-1. 30代:初期のほうれい線なら“消える”を目指せる
この年代は、ほうれい線がまだ浅く、スキンケアや医療施術で「ほぼ見えなくする」ことも可能な時期です。
紫外線対策や保湿を基本にしつつ、クリニックの早期介入で“消す”実感を得やすいのが30代の特徴です。
未来の自分への先行投資だと思ってコツコツ続けていくことがおすすめです。
5-2. 40代:目立たなくはなるが痕跡がうっすら残る
「以前に比べて線がくっきり…」と気づく年代です。
肌のたるみや乾燥が進み、ほうれい線が少しずつ深くなる頃です。
レチノールやビタミンC入りの美容液を使用したり、クリニックでの瀬術も視野に入れると選択肢が広がります。
5-3. 50代:線は残るが見た目の若返りの期待ができる
年齢を重ねるほど変化を感じにくくなる、と思われがちですが、実は正しい方法でケアすると、目に見える違いが出やすいのが、この年代の特徴です。
日々のスキンケアに加えて、美容医療の力も取り入れることで、「肌のハリが戻ってきた」と喜んでいただけることも少なくありません。
5-4.男性も早めの治療でほぼ消える
ほうれい線は女性ばかりの悩みではありません。
男性のほうれい線も、放っておくと深くなってしまいます。
早めのケアで目立ち始めたほうれい線を「目立たなくする」ことが可能です。
具体的には、日常の保湿ケアや紫外線対策を見直すことが重要です。
特にひげ剃り後のケアを怠ると、肌荒れや色素沈着の原因にもなります。
洗顔後の保湿と、シェービング後のアフターケアはマストで取り入れてください。
6.よくある質問と医師のアドバイス
ほうれい線治療に関するよくあるご質問にお答えし、専門医としてアドバイスさせていただきます。
6-1.すでにあるほうれい線はどこまで消えるのか?
結論から申し上げると、完全に「消える」という意味では、難しいケースが多いです。
加齢による皮膚のたるみ、コラーゲンやエラスチンの減少は、完全に元に戻すことはできません。
しかし、適切なケアによって、ほうれい線を目立たなくさせ、若々しい印象を取り戻すことは十分可能です。
「消える」という言葉は、完全に痕跡がなくなるという意味ではなく、目立たなくなる、浅くなる、肌のハリが向上して印象が変わるといった意味合いで捉えるべきです。
6-2.自宅ケアだけで消えますか?
ほうれい線の深さや肌質、生活習慣などによって、自宅ケアだけで十分な効果を実感できる場合もあれば、医療的な介入が必要となる場合もあります。
軽度のほうれい線であれば、適切なスキンケアとセルフケアを継続することで、目立たなくさせることは可能です。
しかし、既に深いしわになっている場合、または肌のたるみが著しい場合は、自宅ケアだけでは限界があります。
6-3.ほうれい線を消すためのケアは何歳から始めれば遅くないか?
ほうれい線ケアに年齢制限はありません。
大切なのは、「いつから始めるか」ではなく「今始めるか」です。
加齢による肌の変化は避けられませんが、その進行を遅らせ、改善を目指すことはできます。
完全に「消す」ことは難しいかもしれませんが、肌のハリを高め、ほうれい線を浅くする、肌の印象を若返らせることは可能です。
6-4.医療施術を受ける場合、どのような方法がありますか?
ほうれい線の改善には、様々な美容医療的手法があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身の状態や希望に最適な方法を選択することが大切です。
6-5.美容医療の治療にかかる費用はどのくらいですか?
治療費用は、使用する薬剤の種類や量、治療法によって異なります。
また、糸リフトの場合は使用する糸の本数、高周波治療も、照射範囲や回数によって費用が異なります。
6-6.一度治療すればほうれい線は消えますか?
一度の施術で「完全に消える」ことは難しいですが、当院で提供しているグロースファクター治療などでは一度の治療で10年間は見た目の改善が期待できます。
治療効果の持続期間は、治療方法、ほうれい線の深さ、肌質、生活習慣などによって大きく異なります。
重要なのは、治療の効果を一時的なものと捉えず、肌の老化という継続的なプロセスと捉え、長期的な視点でケアを続けることです。
7.まとめ
このページでは、「ほうれい線は消えるのか?」という疑問をお持ちの方に対して、医学的根拠に基づいた様々なアプローチをご紹介しました。
ほうれい線は“完全に消える”ことが難しい場合もありますが、医学的根拠に基づいたケアと治療を組み合わせれば、「見た目にはほぼ消えた」と感じられる状態に近づくことは十分に可能です。
まず、ほうれい線の原因を踏まえ、自宅でできる効果的なケアや、より効果的な改善を目指すための美容医療について、それぞれのメリット・デメリット、費用、リスクを詳細に解説しました。
また、30代、40代、50代といった年齢別の対策、敏感肌・乾燥肌の方向けの低刺激ケア、男性のほうれい線ケアについてもお伝えしましたので、ご自身の年代や肌質に合った対策を今日から実施してみてください。
自宅ケアと美容医療を適切に組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。