
「ほうれい線が濃くなってきて気になる…」
「何をやっても目立つのを防げない」
と悩んでいませんか?
ほうれい線が濃くなると、表情が老けて見えやすくなり、自信を失ってしまうこともありますよね。
実は、ほうれい線はある程度の深さになるといつまで経っても自然には戻らなくなるため、適切なタイミングでケアを始めることが大切です。
この記事では、美容皮膚科医の視点からほうれい線が濃く目立ってしまう原因と当院で行なっている濃いほうれい線を改善する2つの治療法、さらにこれ以上のほうれい線が目立ってしまわないようにする4つのセルフケアの方法についてわかりやすくご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>
ほうれい線が濃くなる原因は?
ほうれい線が濃く見える原因は、様々です。
次のような要因が重なることで、余計にほうれい線が目立つようになります。
加齢により皮膚の弾力が低下するため
加齢によって肌内部のコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚の弾力が失われてたるみが生じます。
このたるみが進行することで、頬の脂肪が下がり、ほうれい線が濃くなります。
マリオネットラインとつながるため
さらに、口角から顎にかけてできるシワ「マリオネットライン」とつながりやすくなります。

その結果、シワ全体が長く濃いほうれい線として目立ちやすくなります。
頬の脂肪による影
頬の脂肪が厚いと、光の加減によってほうれい線の下に影ができやすく、シワが濃く見えます。
頬のたるみが進行するとさらに目立ちやすくなる傾向があります。
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ほうれい線内部のくすみ・シミ
ほうれい線に沿ってシミやくすみができていると、ほうれい線が濃く見えます。
また、鼻の横が赤いことも同様です。
上記はともに暗い場所でほうれい線が濃く見えることにつながります。
ほうれい線上のえくぼ

ほうれい線の上にえくぼがある場合、表情を動かすたびに深く引き込まれ、よりシワが強調されてしまうことがあります。
乾燥による肌へのダメージ
乾燥は肌のバリア機能を低下させ、シワが深く見える要因になります。
特にたるみがあると、小ジワの密度が増して、シワが濃く見えます。
上記のシミなどが重なると、さらに濃さが増します。
とくに冬の乾燥した環境やエアコンによる乾燥には注意が必要です。
肌が乾燥すると弾力を失いやすくなり、繰り返される日常的な表情の動きでほうれい線が定着してしまうこともあります。
また、小ジワが増えると、小ジワの細かい溝にファンデーションがたまり、シワが意外と深くなりがちです。
紫外線による光老化
紫外線による「光老化」もほうれい線が深く目立つ原因の一つです。
紫外線は肌内部にダメージを与え、コラーゲンを破壊することで肌の弾力を低下させます。
その結果、皮膚がたるみやすくなり、ほうれい線が深くなる原因となります。
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日常動作のクセによる影響
日常生活における何気ないクセや習慣も、ほうれい線が深く見える要因となります。
例えば、うつ伏せ寝や横向き寝、頬杖をつく癖などが挙げられます。
他に、片側でばかり噛むと、片側のほうれい線が濃くなってしまう原因になります。
また、長時間スマートフォンを使うことで下を向いた姿勢が続くと、重力の影響で顔全体が垂れ下がり、ほうれい線が目立ちやすくなることも考えられます。
ひげが濃いため
ひげが濃いと、ほうれい線の見え方に多少影響する可能性があります。
その他、地肌が濃い場合も同様です。
濃いほうれい線を目立たなくする2つの治療
ほうれい線が濃くなってしまった場合でも、適切な治療やケアを行えば改善が期待できます。
ここでは、当院で行なっている治療法をご紹介します。
グロースファクター注入療法
肌のコラーゲン生成を促す効果があるグロースファクターを注入し、ほうれい線を自然に目立たなくする根本的な濃いほうれい線の治療法です。
ヒアルロン酸注入とは異なり、皮膚の根本にアプローチできるため、濃いシワだけではなく、笑ったときのシワにも効果が期待できます。
比較すると、ほうれい線の濃さの違いで、見た目の印象もかなり変わってくることが分かると思います。
頬の糸リフト
頬の脂肪が影を作っている場合、頬の脂肪による影の対策として、頬や目の下のリフトアップを行うと効果的です。
グロースファクターと同時に治療することで全体のバランスが整い、ほうれい線が目立ちにくくなります。
マリオネットラインのヒアルロン酸
ほうれい線がマリオネットラインとつながっている場合は、ヒアルロン酸などで口周りのリフトアップを同時に行うと、より自然な仕上がりになります。
複数箇所を治療する場合は、バランスを見ながら進めることが大切です。
濃いほうれい線をあきらめずにきれいにするヒント
ほうれい線が濃い場合、なかなかきれいにはならないこともあります。
そこで、以下のヒントをご覧ください。
追加治療を検討する
ほうれい線が深い場合、1回の治療で十分な効果を感じにくいことがあります。
その際は、半年後を目安に追加治療を行うことで、さらなる濃さの改善を期待できます。
外用薬
ほうれい線のくすみやシミを改善することで、シワの見え方を軽減できます。
外用薬を使い、シミやくすみを薄くするケアを取り入れましょう。
ほうれい線がこれ以上濃くなるのを防ぐセルフケア4選
治療だけでなく、日々のセルフケアも進行を防ぐために重要です。
次のような生活習慣を見直し、長期的なケアを習慣化しましょう。
紫外線対策を徹底する
ほうれい線の主な原因の一つが紫外線です。
外出時は日焼け止めを塗り、帽子や日傘でしっかりとガードしましょう。
バランスの取れた食事を心がける
主にビタミンCやコラーゲンの生成を助ける栄養素を積極的に摂りましょう。
甘いものの摂り過ぎは、肌のたるみを進行させる可能性があるため控えることをおすすめします。
十分な睡眠をとる
肌の再生は夜間に行われます。
質の良い睡眠を確保し、肌のコンディションを整えましょう。
適度な運動を取り入れる
適度な運動は血行を良くし、肌に必要な栄養素が届きやすくなります。
また、ストレスを和らげる効果も期待できます。
これらのセルフケアを継続することで、ほうれい線の進行を防ぎ、若々しい印象を保っていきましょう。
まとめ
濃いほうれい線が気になる方でも、適切な治療とセルフケアを行えば改善が期待できます。
ほうれい線にお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。