ボトックスを毎年メンテナンスで受けているけどもしかして限界量や致死量があると不安になったことはありませんか?
安心してください。通常の治療への投与量では問題ありません。
ボトックス治療は手軽に受けられて、表情じわを改善することができる人気の施術の一つです。
実はボトックスはボツリヌス菌からボツリヌス毒素を抽出し、筋肉の動きを抑制しています。
今回はボトックスの歴史と、そしてボトックスの致死量についてお話します
著者:ほうれい線治療専門クリニック
福岡Shiwa美容皮膚科 院長
平島梨絵 ドクター紹介はこちら>
ボトックスの歴史
ボトックスの起源
ボトックスの起源は19世紀のヨーロッパまで遡ります。その時点で、食中毒の原因がボツリヌス菌であることが発見されました。
しかし、この菌の医療的な利用は20世紀に入ってから実現しました。
医療への応用
20世紀半ば頃、科学者たちはボツリヌス菌からボツリヌス毒素を抽出し、その筋肉を弛緩させる効果を発見し、それを治療に応用しました。
初期の応用例としては、斜視の治療があります。
斜視のボトックス治療は、眼球の動きを制御する筋肉の一部にボトックスを注射することで行われました。
これにより、筋肉が弛緩し、眼球の位置が調節され、斜視が改善されることが期待されます。
ボトックスの誕生
1980年代に入って、ボトックスは商標名「ボトックス」として広く認識されるようになり、使用頻度も増えていきました。
美容への応用
2000年代に入ると、ボトックスは美容分野での人気が急上昇しました。
その最も一般的な用途は、顔のしわや表情じわを軽減することです。
ボトックスを大量に投与すると危険
ボトックスを大量に投与すると副作用が出るおそれがある
ボトックスを大量の単位で投与すると、目的の筋肉以外の遠隔筋に作用することがあると言われています。
例えば、呼吸するときの筋肉を抑制してしまい、呼吸困難などの副作用が出ることが報告されています。
ボトックスの致死量とは?
ではどのぐらいのボトックスの量が副作用として出るのでしょうか。
体重70kgの成人に3000単位のボトックスを投与すると、死に至るとされています。この量は極めて大量です。
実際に美容目的でボトックスをそれほど大量に使用することはありえません。
ボトックスは一部位の表情じわで投与量に個人差はありますが、10-12単位程度です。
ですので美容目的で投与させるボトックス量では致死量には到底達しませんし、中毒症状も出ないのでご安心ください。
まとめ
ボトックスは最大投与量が決まっています。
ただし、美容目的の投与量では安全な投与量ですのでご安心ください。
当院では患者様のお悩みに合わせてこだわって適切な部位に適切な量を投与しておりませ
ボトックス治療でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください